矢崎総業株式会社協力隊経験者の強みは「Yes, but no.」
の姿勢が備わっていること

  • グローバル人材の育成・確保
  • 開発途上国へのビジネス展開

当社は、1941年の創業以来、「世界とともにある企業」・「社会から必要とされる企業」を社是とし、国内では自動車部品のほか電線、ガス機器、空調機器を、海外では主に自動車機器部門のワイヤーハーネスを生産しています。矢崎グループ全体の従業員数は289,300名。日本に加え、世界45カ国で事業を展開しており、ステークホルダーの皆様に対する責任を果たすとともに、環境にも配慮した企業活動を行うことで、持続可能な社会の実現を目指しています。

 品質管理室・環境部は、開発・生産・営業の各部門が環境管理体制を構築していくうえで、さまざまな側面から支援をしていくことが主な業務内容です。業務に関わる部署は、多岐にわたるため、ときには異なる立場であるがゆえに、意見が対立することもあります。私たちの主張や要望を受け入れてもらうためには、たとえ意見が異なる相手であっても、きちんと話を聞き、一旦相手の考えを受け入れることが必要です。そのうえで、こちらの意見を明確に主張し、理解してもらえるように努力しています。つまり、「Yes, but no.」の姿勢が大切になります。協力隊経験者である当部署の大場晃利さんは、そうしたノウハウが身についている非常に優秀な社員の1人です。

 おそらく異なる文化や習慣の人たちと関わりを持ちながら、自分の意思を伝え、何かをともに成し遂げていくという協力隊の経験が、職場でも生かされているのではないでしょうか。大場さんは、困難にぶつかっても決して折れない心の持ち主です。「絶対に諦めない」気持ちを持っています。そして、どこまでも相手の立場を思いやりながら仕事を進めるため、たとえ意見が対立したとしても、最終的には関係部署から感謝されています。また、大場さんには海外出張に行ってもらうこともあります。海外で仕事をする上で、協力隊経験を通して習得した語学力も役立ちますが、やはり、現地の人と分かりあうために、現地の価値観が備わっていることは、大きな強みになると考えています。

品質管理室 環境部 主査
長松谷 晃徳(ながまつや こうとく)さん

JICAボランティア経験者から

協力隊で苦労を経験したからこそ、前向きな姿勢で仕事に取り組める

学生時代から続けてきたスイミングスクールでのインストラクターの経験を活かせる社会貢献があることを知り、青年海外協力隊に参加しました。派遣された先は、中米・グアテマラ。イサバル県の水泳協会に配属されました。私に課せられた要請内容は、子どもたちへの水泳指導と、現地のコーチ陣の指導スキルを向上させることでした。しかし、選手の記録が現地のコーチ個人の評価に繋がるため、短期的な結果を追求する現地のコーチ陣と、子どもたちが水泳を競技としてだけでなく、楽しく継続することも重要だと考える私との間には、常に大きな溝がありました。私は、すぐに辞めてしまう子どもを減らすことや、水泳人口そのものを増やすことが重要だと思い取り組んでいましたが、私以外のコーチ陣は関心を示してくれず、何度話し合っても平行線でした。限られた時間のなかで、任国からの要請を、なんとか実現したいと強く望んだことから、2年目は別の県の水泳協会で活動しました。

 当時は、最善の判断をしたつもりだったのですが、後日、私が担当していた幼児コースの保護者たちが、自分を引きとめようと働きかけてくれていたことを知りました。このとき、自分自身の判断やそのプロセスについて、深く考えさせられました。現地のコーチ陣と分かりあう上で、自分には柔軟性が欠けていたのではないか、あるいは、一つ一つの物事をよりポジティブに捉えることができていれば、もう少し歩み寄れたのではないかとの反省に至ったのです。

 協力隊での2年間は決して平坦なものではありませんでしたが、多くの気づきがあった2年間でした。相手を分かろうと努力すること、失敗の原因を探り、次に生かすこと、そして何より自分自身が前向きに考えることの大切さを学べたことは、今の自分にとっては大きな財産です。また、人に感謝し、人に感謝される喜びを知った2年間でもありました。こうした、かけがえのない経験を、これからの仕事にも生かしていきたいと思います。

品質管理室 環境部
大場 晃利(おおば あきとし)さん
(平成15年度派遣/グアテマラ/水泳)

PROFILE

矢崎総業株式会社
設立:1941年10月8日
所在地:(本社)東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル17F
(ワールドヘッドクォーターズ)静岡県裾野市御宿1500
事業内容:ワイヤーハーネス等自動車部品、自動車用メーター、電線、空調、太陽熱利用機器、ガス機器などの開発・製造・販売、介護やエコビジネスを中心とした新規事業
従業員数(国内外含む):289,300名
協力隊経験者数:15名程度

HP:http://www.yazaki-group.com/

ますます必要となるグローバル人材

当社は、1993年以来、「アドベンチャースクール」という制度を実施しています。これは、内定者を対象とした一年間の海外武者修行プログラムで、自ら挑戦する力や異文化対応力を高めてほしいとの思いで設けられました。仕事をする場所が日本であろうと海外であろうと、目標や目的を自ら定め、そのためにすべきことを自ら考え、それを実行する。そんな力を備えたグローバル人材が、これからの時代は、ますます必要になってくると考えています。
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