森永酪農販売株式会社協力隊経験者は非常に誠実で意欲的

  • グローバル人材の育成・確保

当社は、2006年に森永乳業株式会社生産本部酪農部より独立した飼料販売会社です。コンセプトは「健康な牛づくり」。それを実現するために、お客様の目線に立ち、ともに考えて行動し、よきパートナーとなる、楽しい農業の「楽農」を目指しております。

 森永乳業からの出向社員も含めて、営業担当は56人。全国に拠点は27カ所あり、営業の仕事は担当地域の酪農家さんを訪問することですが、単に「飼料を買ってください」と頼むのではなくて提案販売を基本としています。つまり、お客様である酪農経営者と牧場の問題点を共有化し、ニーズを掘り起こしながら経営改善策を提案するなかで、当社の飼料を販売していくのです。

 関東支店長を務める川村直人取締役(昭和59年度派遣/ザンビア/家畜飼育)は、当社の創業以前に森永乳業に入社した協力隊経験者です。当社の創業後、社員を増やす方策について検討しているときに、彼が「協力隊経験者に募集をかけてみては」と提案。以来、家畜飼育隊員3人、村落開発普及員1人を採用しました。

 創業して5年目ですが、これまで見てきたなかで、協力隊経験者は非常に誠実で意欲的だという印象を受けています。酪農家さんたちとの関係もうまく築いているようで、先日はフィリピンで活動してきた協力隊経験者が「担当した酪農家のお嫁さんがフィリピン出身で、タガログ語で話したらすぐに仲良くなれました」と言っていました。

 当社の営業の基本マインドは、「もっとお客様に興味を持とう」「もっとお客様のことを知ろう」というもの。だから、人が好きなことと協調性があることは必須条件です。お客様は酪農のプロばかりなので、謙虚に、お客様と正面から向き合う姿勢も大切です。

 また、営業の仕事は「挫折とジャンプの繰り返し」だと思っています。「ジャンプ」がうまくいけばうれしいものですが、そう簡単には売れないから挫折して落ち込むこともあるでしょう。そんなときに、自分を否定したりするのではなく、ビジネスと割り切って、失敗を生かして次の仕事につなげる。そうした打たれ強さも必要となります。このような特性を持つ人は、協力隊経験者には多いのではないでしょうか。

 入社時点で酪農の知識はさほど問いませんが、常に勉強する姿勢が、特に営業の仕事で求められています。専門的な知識を勉強するうえで、酪農家さんに教えてもらうことも多々あります。それには、謙虚になり、お客様とよい関係を築くことが重要なのです。

 当社は若い会社です。だからこそ、「自分たちでこの会社を作っていこう」という気概を持って働いてほしいと思います。酪農家さんに「あなたの会社と付き合いをしてよかったよ」と言ってもらえ、自分も「この会社に勤めてよかった」と思える、そんな会社を一緒に作っていきましょう。

代表取締役 社長
秋田 英克さん

コンサルティング業務のほか、搾乳体験などを通じて生産者とともに牛乳の消費拡大の活動にも取り組む

JICAボランティア経験者から

人とのつながりを大切にし、まごころを持って、相手と接する回数を積み重ねる

私は、実家が九州で酪農を営んでいたため、当たり前のように大学で酪農を専攻し、卒業と同時に家畜飼育の職種で協力隊に参加しました。実は、協力隊に参加する前はどちらかといえば内向的な性格だったのですが、マラウイで人との結びつきの大切さを学び、「帰国後は、人とつながりがある仕事、人と牛とのいい関係を作る仕事がしたい」と考えていました。そしてJICA九州の方に相談したところ、当社を紹介されたのです。

 私は日本での社会経験がなく、就職活動で武器にできるようなものはなかったのですが、「アフリカで2年間活動してきました!」という勢いで面接に臨みました。秋田社長から「挫折とジャンプ」という話がありましたが、「協力隊で何度もそういう経験をしたので任せてください」と答えました。

 現在は、担当する千葉県の酪農家約200軒を訪問するほか、今まで取引のなかった地域に行くこともあります。そのようなときに、見ず知らずの地域に飛び込んでいく勇気や、初対面の酪農家さんと打ち解けていく楽しさ、ニーズの掘り起こしなど、協力隊での活動と重なる部分が多いといえます。

 営利企業なので、もちろん利益という結果を出さなければならないのですが、プロセスを大事にすれば、おのずと結果につながると思うのです。そのために必要なのは、お客様のことを好きになり、接する回数を増やすということ。私はそれを「接触回数×まごころ」と言っているのですが、それを積み重ねることにより、結果を出せるのだと思います。

 私は協力隊の経験、そして今の仕事を通して、「人とのつながりはいいときもあれば悪いときもある。だけど、どんな形であれ、自分自身の成長につながる」と思っています。だからこそ、現在活動中のみなさんも、これまでの、そしてこれからのつながりを大切にしてほしいと思います。

関東支店 千葉営業所
原 啓一さん
(平成16年度派遣/マラウイ/家畜飼育)

PROFILE

森永酪農販売株式会社

森永酪農販売株式会社
設立:2006年4月
所在地:東京都港区芝浦3-13-8 デイリーフーズビル6階
事業内容:飼料販売事業、並びに酪農経営コンサルタント事業
職員数:約80名(2010年6月現在)
JICAボランティア経験者数:5名(2010年6月現在)

HP:http://www.mo-rakunouhanbai.com/ 
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