国際航業株式会社途上国貢献に対する情熱と、
現地で養われた危機管理能力

  • グローバル人材の育成・確保
  • 開発途上国へのビジネス展開

当社は、最先端の測量技術やデータ加工技術を用いて、空間情報コンサルティングや建設コンサルティングなどの事業を行う会社です。国際協力事業部では、防災や地下水開発をはじめ、ODA事業を中心とした海外でのコンサルティング業務を行っています。

 当事業部のポリシーは「背伸びすれば手が届く、本当の開発がそこにある」。これは、日本の技術をそのまま持ち込んでも途上国の求める技術レベルに合わないことが多いので、途上国の人々が今持っている技術から、ちょっと手を伸ばせば届くというところにターゲットを絞って技術協力を行うということです。そうすることによって、彼らがその技術を自分たちのものにでき、我々がいなくなっても少しずつ発展させていくことができると考えます。

 当事業部の社員は80名ほど。近年は10名以上採用するなど、積極的に採用を行っている部署です。現在、協力隊経験者の採用数は、事業部長も含め、27名です。

 私たちが協力隊経験者に期待していることは、第一に途上国貢献に対する情熱です。日本では簡単にできることも途上国ではできないという事柄は多々あり、それが理由で現地の社会や人々を嫌いになってしまう人もいます。しかも、当事業部では1年のうち半年以上は途上国での仕事となります。そうした環境のなか、長く仕事を続けるには途上国に貢献したいという情熱が必要です。協力隊経験者は、それを承知のうえで、むしろ劣悪な状況を改善することにやりがいを感じて、強い情熱を持っている人が多いと感じます。

 次に期待するのは、現地の人々に近い目線を持っているということ。協力隊での生活を通じ、現地に深く溶け込んで現地の人の目線がわかったという経験は、我々の仕事の中で現地の人の目線を推測するのに役に立ちます。


国際協力事業部 営業業務部
開発援助案件担当部長
高橋 将彦さん

また、協力隊員は、現地の人々と同じように公共交通を利用しているとスリなどから狙われやすい環境下であるため、危険に対して鼻が利くといいますか、危機管理能力が自然と養われているという利点もあります。実際、協力隊経験者は、協力隊を経験していない社員に比べて事故に遭う率が低いので、安心して送り出すことができます。

 もちろん、コンサルティングに必要な技術に関する知識や英語力は必須です。特に最近は、地質・水理地質や防災を専門にしている人のニーズが高いので、そのような専門性を持った人はぜひ当社に応募してほしいですね。

 さらに、2年間の活動期間に起こる、予測できない様々な問題に対して真面目に向き合って、悔しい思いやうれしい思いをたくさんすると、「自分だけの何か」を手に入れることができます。すぐには気がつかないかもしれませんが、それはその人の人生にとって、この上ない貴重なものになるでしょう。それを当社で、途上国貢献という形でぜひ生かしてもらいたいです。

カンボジアで実施中の村落飲料水供給計画に関するプロジェクトの一環で行った衛生教育

JICAボランティア経験者から

現地住民の目線で相手国を理解できるようになった点を生かしながら

私は大学を卒業後、国内で建設コンサルタントとして5年間働きました。外国人研修生と接する機会があったのですが、彼らは日本の土木技術を見たときに、喜びをストレートに表してくれました。その光景が忘れられず、協力隊に応募。タンザニアの技術大学で土木の構造力学の教員として活動しました。

 帰国後、JICA進路相談カウンセラーに相談したところ、当社のことを教えてもらいました。タンザニアで「海外でのコンサルティング業務では、水と道路分野のニーズが高い」と感じ、水関連のコンサルティングを希望していました。当社は水分野に強い会社だということがわかり、応募することにしました。

 面接では、協力隊の活動を通じて、受益者の目線で相手国の事情が理解できるようになった点をアピール。また、自分にとって新しい分野の仕事に就いても、一から勉強してがんばっていきたいという意志についても伝えました。

 現在は国際協力事業部プロジェクトマネジメント部に配属され、給水施設の計画から設計、施工監理、運営のための住民組織の形成、衛生教育など、プロジェクトの上流から下流まで一連の仕事を行っています。設計や施工などのハード面はもちろん、村の人たちと協働してソフト面にもかかわっているので、やりがいを感じています。

 もちろん、現地の工事会社の作業が大幅に遅れるなどして、調整すべき場面も多々あります。そのような場合は、一方的な言い方にならないように気をつけながら、ほかのスタッフの仕事を見て、試行錯誤を繰り返しています。

 協力隊の2年間を振り返ると、住民の視点や危機管理能力など、コンサルタントとして必要なスキルが自然に身についたような気がします。

国際協力事業部
プロジェクトマネジメント部
吉川 健さん
(平成14年度派遣/タンザニア/土木施工)

PROFILE

国際航業株式会社
設立:1947年9月
所在地:東京都千代田区六番町2番地
事業内容:空間情報コンサルティングサービス(空間情報技術、建設コンサルタント)、RE(Renewable Energy)関連事業など
従業員数:1,178名(2010年7月1日現在)
協力隊経験者数:27名(2010年12月1日現在)

HP:http://www.kk-grp.jp/service/field/spaceinfo/international/index.html#anc01
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